予期不安

突然めまいや呼吸困難などといったパニック発作を1回でも経験すると、「またあの恐ろしい発作が起きるのでは...」という不安を常に感じるようになります。これを予期不安と言い、パニック障害の症状のひとつです。体に異常があるわけではなく、いつ、何をきっかけにパニック発作を引き起こすのか全く予想できないのです。

そして、パニック発作を2回、3回と繰り返すうちに不安感はさらに強くなり、パニック発作以外のことへの不安や恐怖も覚えるようになっていくのです。


事故を起こしてしまうのではないかという恐怖から車の運転に不安を覚えるようになります。パニック発作を起こしたまま死んでしまうのではないかという恐怖から死に対する不安が常につきまとうようになります。


パニック発作を引き起こすことで他人に迷惑をかけ、恥ずかしい思いをするのではないかという不安が対人恐怖症やひきこもりなどといった症状を引き起こしてしまいます。また、こういった予期不安がパニック発作を誘発することにもなってしまうのです。


このようにいろいろな事柄に対する不安が強くなるに従って、パニック障害の症状も悪化させることとなるのです。


できるだけ初期症状の段階で早期治療することがパニック障害を悪化させることなく、早期回復につながるのだとよく言われますが、1回ノパニック発作と予期不安でパニック障害であると診断されることもほとんどないと思われるので、適切な時期の判断というのが大変重要な課題とも言えるでしょう。

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